夏休み

世の学生達はそろそろ夏休みなのでしょうか。ニート大学院生は毎日が夏休みみたいなものです。

 

今日読んだのは中村航「夏休み」

 

夏休み (集英社文庫)

夏休み (集英社文庫)

 

 

夏休みと言えば、、家出です。

物語は、主人公の妻であるユキさんの舞子さんの夫である吉田君が家出したところから動きはじめます。吉田君の家出に対して3人が取った行動は自分たちも家出すること。しかし、主人公の人は仕事でついていけなくなり、途中で合流することになります。

合流前日、吉田君が家に帰ってくることで、男二人は女二人に合流しようとするのですが、拒否とも取れる電報が、果たして吉田君は舞子さんに許してもらえるのか。

 

というところが、あらすじですかね。

 

ユキさんの考え方がかっこよかった。長いこと付き合ってプロポーズしてきたA君と最近知り合って結構前提の付き合いを申し込んできたB君どちらと一緒になるかを決めるとき、B君にもフェアなチャンスを与えようとする。たぶん心の中ではA君と結婚しようと考えてるんだと思うけど、ここでチャンスを与えることで、自分の中でももう一度考え直すと同時にこれじゃなかったんだって割り切ってしまうというのがなんだかいいなって思った。A君の心境からしたらたまったもんではないと思うけどね。

あとは、ユキさんのお義母さんもいい味を出していた。

 

手軽に読めてすっと終わる感じが好きでした。